思い出は
美化されると言うけれど
本当だと思う

蘇る過去は
つらい嫌な事ばかり

早起きして、電車乗って、海行って
存分に泳いで、電車乗って、バス待ってる時
にゃーと鳴いた子猫
手の平サイズ
野良猫が産んだであろう野良猫
なのに甘えてきて
まるで自分が可愛い事を知っているかの様に
飼われていない自分がどうするべきか知っているかの様に
必死で鳴いていた


子猫は彼氏が連れて帰った
半年ほどで家を飛び出し、もう帰ってこなかった



1ヵ月後
彼の近所の草むらで死んでいた
あたしは亡骸は見なかった
彼が見せてくれなかった
悲惨だったらしい

勿論、彼はお墓を造って埋めた

その時期、あたしの実家で飼っていた犬も死んだ
一度、大きな音に驚いて逃げて
毎日毎日探し回った
地域の人に一軒一軒聞いて周ったお陰か
保健所で処分の前日だったという日に役所から電話が。
噂が噂を呼んで、何とか間に合った
嬉しかった。

お母さんが次の日犬を迎えに。
ほかの犬とじゃれあってたみたいで
「あんな楽しそうな姿見た事なかった」
と悲しそうに言った。

2,3日後、犬の食欲が無くなる
散歩に連れて行っても歩かない
ずっと小屋に入っている

病院に連れて行き
入院へ。
翌朝、病院から電話が
「死にました。朝来たら死んでました」
と病院の人は言ったらしい。

次の日死んでしまうのも知らずに病院に預けた私たち
死んでしまう瞬間にも、すやすやと寝ていた私たち
死んだのも知らずに学校に行ったあたし
知ったのは
その日の午後で、たまたま家に電話した時
おばあちゃんが
「○○○死んだって」
とあっさり言った。

亡骸を受け取りに行って病院に文句を言った母
「瀕死と分かってたなら、何故夜中でも連絡してくれないんですか?どうして死んだ後に電話してくるんですか」
病院の対応は散々だったらしい

帰ってきた犬は冷たくて硬くなって丸まっていた
顔を撫でたけれど温かくなかった
もしかしたら生き返るんじゃないか
そう思って抱っこして温めたけれど、生き返る事はなかった

犬を飼う時
おばあちゃんが大反対してたっけ…
飼った後も鳴き声がうるさいとか怒ってたっけ…
だから、あんなにあっさりと
あたしに犬が死んだ事を伝えたのかな…

あたしはいっぱい愛を与えてあげれたんだろうか
本当にこの家に帰ってきて幸せだったんだろうか
お前が見つからない間も
あたしは普通に笑っていたよ
この先もあたしは生き続けるんだよ
ごめんね、ごめんね
この家に貰われてこなければ
お前はもっと幸せに生きれたはずなのにね

家族の前では泣かないあたしを
母親は冷たい人間だと思ったらしい
犬への愛情を試されたりした

可愛かった子猫への思い出と
可愛がった飼い犬との過去

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