カラーの世界

面接終了
落ちてもいいや
行けた自分に満足

帰り
あえて地下鉄やめて電車で帰る
いつも移動は地下鉄
だから地下を走る
グレーのコンクリートに看板
だから
自分の顔も窓に映ってよーく見える

電車が走る
外の世界を走る
ぼーっとしながらも
「なんて綺麗なんだろう」
お日様が
お日様が照らす景色が
お日様が射してくる車内が

周りを見渡すと
みんなみんな色とりどりの世界にいた
あたしの胸元に目を落とすと
あたしのシャツもピンク色

駅のホームの階段は水色
駅の外の歩道は茶色
タクシーは白
ポストは赤
空は水色

あたしもお日様に照らされて
カラーになってる

いっぱいいっぱいいーっぱい
深呼吸

気持ちに合わせて
自分で髪を切った
ザクザクシャキシャキ切った
頭も軽い

よし、これで夜お出かけできるな