赤ん坊の泣き声にヤラレル脳内

弱さとか強さとか

そんなんで片付けられない事がある

恥ずかしながら

この病気になって初めて知る

自分は強いと錯覚し

自分の無知さを

言葉と態度で覆い

それでいて無知なのも気づかずに

何かを語って

誰かを傷つけ

自分が傷つけば、大騒ぎ

最低最悪な生き方で

自分の理念だけを振りかざし

誰かを騙し誰かを嘲笑い

陥れたら、あたしの勝ち、価値

何も知らないから、と

思われ許される事を心の中で計算しながら

分からぬふりで

過ちを犯し

流れについて行けないと

蹴り落とされる事を知っているから

必死になってしがみ付き

付いて来れない連中を

自分への見せしめに叩き潰し

生き方を間違っていたと

本当の意味で

いつ気付けるのだろうと

今度は自分を蹴り落とす

この脳内で

赤ん坊の泣き声にさえ

イラつくこの弱い脳内が

器に逃げろと、命令を下す

今はそれしかないんだと

泣けない器が脳内を蹴る

涙を流せと許しを請えと

蹴り倒せ

ぶん殴れ